今回の輪ゴム銃「雷神」は、フルメタル輪ゴム銃・銀狼（シルバーウルフ）の斬新なデザインで注目された新妻一樹氏が、デアゴスティーニのためだけにデザインした特別限定モデルだ。実際に新妻氏が競技会で使用している銃を基に設計することで抜群の命中精度を確保しつつ、見た目も妥協せずにとことん追求。その結果、まるで装飾品のような美しさのハイスペック輪ゴム銃が完成した。新妻氏渾身のデザイン、国産で丁寧な作りの輪ゴム銃を目指して職人たちが仕上げたディテール……「大人たちの本気」が生み出した究極の輪ゴム銃は入手必至だ。

ZumA2(ヅマニー)のハンドルネームで自作のメタル製輪ゴム銃を発表し、誰も見たことのない突き抜けたデザイン力でマニアから熱い支持を得る。本業である鋼製建具職人の腕を活かして製作される数々の作品は、玩具を超えた芸術性を備えている。

▲数々の工作機械が並ぶ新妻氏の作業場。ここから数々の作品が生み出されている。

「雷神」のデザインは、頭の中にあった「こういう輪ゴム銃があったら面白いな」という男のロマンを詰め込んで生まれました。単に輪ゴムを飛ばすためだけのものではなく、いつまでも眺めていられるようなカッコ良さ、単純ながら奥深い輪ゴム銃の構造を愉しめるものを目指し、試行錯誤を重ねて作り上げています。重厚感が欲しくて3mm厚のステンレス板を7層重ねる設計にしたのですが、銃身の穴から覗くステンレス板の層が本当に美しいんです。完成後は隠れてしまう箇所のパーツにまで美しさを追求したので、組立てもじっくり愉しんで下さい。小傷や指紋が目立ちにくい、高級感溢れるサンドブラスト仕上げもポイントです。他にも、猛禽類の瞳を意識してデザインしたトリガー部、ボルトの光沢とマットな銃身のコントラストなど、随所にこれでもかという程のこだわりを散りばめました。是非実際に手にとって見て頂きたいですね。

「雷神」を製造するにあたり、東京・大田区にある町工場の職人の皆さんに協力を要請しました。ステンレス板、ボルト、グリップなど、それぞれのパーツの製造を高い技術力を持った工場に依頼し、製作して頂いたんです。外国製の大量生産とは違い、ステンレス板の角の面取りやグリップの削り出し、塗装などが、ひとつひとつ職人の手で行われているんですよ！ ディテールまで妥協することなく仕上げた「雷神」は、まさに職人技術の結晶ですね。熱い想いを持った大人たちが力を合わせて作りあげた、自慢の逸品です。

▲競技会では糸で吊った五円玉を撃ち、時間内に何発あてられるかを競う種目がある。「雷神」の命中精度を実感できる方法なので試してみてほしい。

▲サンドブラスト加工によるマットな仕上がり。指紋や汚れが目立ちにくいのが特長。

▲単純ながら奥深い輪ゴム銃の構造を　理解しながら組立てるとより愉しめる。
※画像は試作品です。製品版では一部パーツの形状が変更になる場合があります。

▲職人技で削り出されたグリップはとてもよく手に馴染む。