1939年の創設以来、マーベルの歴史は間もなく80年を迎える。アメリカの社会とともに歩んだ激動の歴史を振り返ってみよう。
1930年代半ばにコミックブックが誕生。その人気の高まりに合わせて、マーティン・グッドマンが創設したタイムリー・コミックスが、マーベルの前身だ。
この年、タイムリーはアトラスコミックスに名称を変更。ちなみにこのころは、ヒーロー人気は下火で、西部劇や戦記物、ホラーなどが人気のジャンルだった。その後のアトラスは、巨大怪獣が暴れ回るSF物で人気を博した。
ヒーロー人気の復活に合わせ、ファンタスティック・フォーがデビュー。同時に、社名もマーベルに変更。
当初、期待されていなかったスパイダーマンが異例の大ヒット。またたく間にマーベルのトップに躍り出る。
かつての人気ヒーローが久々に復活。精神的支柱ともいうべき彼の帰還で、マーベルはさらに勢いづく!
人気ヒーローが一堂に会する、初のクロスオーバー大作。以後、クロスオーバーが新たなトレンドに。
人気アーティスト、ジム・リーが手がけた新シリーズは810万部を売る大ヒット。ギネス世界記録も獲得した。
新生アベンジャーズ誕生を機に、伝統的なヒーローの人気が再燃。のちの映画化へとつながっていくことになる。
自社での映画製作に乗り出したマーベルは、ディズニー傘下に入ったことで、ハリウッドの一大勢力へと成長。
それまでの総決算となる超大作を発表したマーベルは、映像分野との両輪で、さらなる高みを目指している。