格調高い文芸作品や、日本映画の底力を呈した海外グランプリ受賞作、そして重厚な時代劇映画など、多くの傑作、名作を製作してきた大映が得意とするジャンルのひとつに娯楽性の高い幻想ファンタジー映画があります。なかでも東宝のゴジラシリーズに対抗すべく製作されたガメラシリーズや、大映京都撮影所の高い技術力を駆使して製作された大魔神、妖怪シリーズは多くの人々に大映特撮の魅力を知らしめました。
隔週刊『大映特撮映画DVDコレクション』は、これらガメラ&大魔神シリーズ、大映特撮映画の傑作群の数々を、DVD を楽しみながら、その魅力をマガジンで紐解いていく、DVD 付きマガジンです。 本シリーズでは、大映が特撮技術を披露した昭和30年代、40年代、そして新たな体制で製作された平成時代の作品を中心に、ガメラシリーズ、大魔神シリーズ、妖怪シリーズ、一大スペクタクル巨編など、大映特撮映画の代表作を46作品ラインナップしました。
妖かしのファンタジー、跋扈する怪獣、
怪人──
懐かしい大映特撮映画の数々を満喫してください。本シリーズは60号で完結しました。

DVDに収録されたガメラ&大魔神シリーズを初めとする大映特撮映画作品の魅力を多角的に分析、紹介します。
収録作品に登場する怪獣たちの特徴、能力、スペックの詳細データをスチールとともに紹介します。
収録作品中で活躍する超兵器群、装備群を紹介します。
収録作品の解説、見どころ、公開データをメインスチールとともに紹介します。
1冊で『大映特撮映画DVD コレクション』16 号分が綴じられる、保存に便利な特製バインダーを販売中です。
お近くの書店でお求めください。
※デザインは変更になる場合があります。

収録作品、大映特撮映画を彩った懐かしい俳優たちの写真、詳細なプロフィールを紹介します。
秘蔵メイキング写真を使って、映画製作当時の現場を振り返ります。
現存する大映特撮映画の宣伝材料(各種ポスターや特殊宣材)を紹介、懐かしい公開当時の雰囲気を再現します。
人類の数倍の高度な文明をもつパイラ星の宇宙人。核の平和利用を伝授するため地球に来訪した。デザインは岡本太郎だ。
『宇宙人東京に現わる。』旧日本軍の秘密兵器として開発された化学薬品で身体を縮小し、飛行能力を備えた殺人鬼。
『透明人間と蝿男』黒マントの手下を率いて江戸市中で盗み働きをする義足の怪人。万物を溶かすピストルを武器に赤胴鈴之助に迫る。
『赤胴鈴之助 一本足の魔人』息子を殺された龍造寺家の老母・お政の方から鍋島家への復讐を託された龍造家の愛猫が妖怪変化となった。
『怪猫佐賀屋敷』酒天童子配下の妖術使い甚内が変身した巨大な蜘蛛。童子の妻を犯した時の関白・藤原道真を襲撃する。
『大江山酒天童子』地球を植民地化するため来訪した宇宙怪獣。細胞融合と分離能力をもち3つに分かれた頭部の触覚が武器。
『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』蓑を羽織り、すました顔で突如現れ人を驚かす。日本妖怪を指揮するリーダー格の妖怪。
『妖怪百物語』口から長い舌をたらし、一枚歯の下駄を履いてピョンピョン跳ねる愛嬌者の妖怪。落下傘のように飛ぶこともできる。
『妖怪百物語』赤子のときに産院で取り違えられた素性の知れない娘。毒蛇にかまれて以来、自らを蛇と思い込んでしまった。
『蛇娘と白髪魔』南太平洋ウエスター島に封印されていた魔獣。唾液固形ミサイルとマグネチューム光線でガメラを苦しめた。
『ガメラ対大魔獣ジャイガー』ギャオスの遺伝子を取り込んだトカゲが突然変異した怪獣。溶解液を発する長い舌が最大の武器。
『小さき勇者たち~ガメラ~』


作品名 | 解説 |
---|---|
大怪獣ガメラ(1965) | 北極から出現した巨大な亀の怪獣・ガメラが東京を襲撃する。大映の怪獣映画処女作にしてガメラシリーズの第1弾。 |
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966) | ニューギニアの冷凍怪獣バルゴンと地球に帰還したガメラとの対決。対象を広く一般に向けて製作されたガメラシリーズ第2弾。 |
大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967) | 富士火山帯から出現した怪獣ギャオスと子供の味方怪獣ガメラ、二大怪獣の空中戦が展開する。ガメラシリーズ第3弾。 |
ガメラ対宇宙怪獣バイラス (1968) |
地球侵略を目論む宇宙怪獣バイラスと正義の怪獣ガメラの戦い。路線を子供向けに確定させたガメラシリーズ第4弾。 |
ガメラ対大悪獣ギロン (1969) |
謎の第10惑星を舞台に、全身武器の怪獣ギロンとガメラが激戦を繰り広げる。前作に続く米テレフィーチャー用怪獣映画。 |
ガメラ対大魔獣ジャイガー (1970) |
大阪万国博覧会会場を舞台に展開する古代遺跡に封印されていた怪獣ジャイガーと、正義の怪獣ガメラの大決戦。 |
ガメラ対深海怪獣ジグラ (1971) |
公害で汚染された母星を逃れ、地球を狙うジグラ出現。地球を守るためガメラが立ち上がる。ダイニチ映配配給のガメラ映画。 |
宇宙怪獣ガメラ |
正邪の女宇宙人の攻防を主軸にガメラシリーズのハイライトを盛り込んだ、ガメラシリーズ9年ぶりの新作映画。 |
作品名 | 解説 |
---|---|
ガメラ 大怪獣空中決戦 (1995) |
古代文明が生み出した究極の生命体ガメラとギャオスの決闘。15年ぶりに新たなスタッフで製作された平成ガメラシリーズ第1弾。 |
ガメラ2 レギオン襲来 (1996) |
宇宙から飛来した謎の生命体レギオンに地球の生態系を守るためガメラが挑む。ミリタリー色を強調した平成ガメラシリーズ第2弾。 |
ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(1999) | ガメラに親を殺された少女の怨念が育てた邪神〈イリス〉が京都に出現。ガメラ最後の戦いが始まる。平成ガメラ3部作の最終作。 |
作品名 | 解説 |
---|---|
大魔神(1966) | 戦国時代、悪政で民を苦しめる悪家老に対し、山の大魔神が制裁を下す。大映京都撮影所による『大魔神』シリーズ第1弾。 |
大魔神怒る(1966) | 戦国動乱の時代、平和な領地を侵す暴君の悪行が大魔神の怒りにふれる。前作のヒットを受けた『大魔神』シリーズ第2弾。 |
大魔神逆襲(1966) | 隣国の暴君により奴隷労働する父らを救うため、少年たちが“魔神の山”を越える決死の旅立ちを決意する、シリーズ第3弾。 |
作品名 | 解説 |
---|---|
妖怪百物語(1968) | 百物語終了後の妖怪封じのまじないを怠った者が妖怪たちの祟りに見舞われる。大映妖怪シリーズ第1弾。 |
妖怪大戦争(1968) | 古代バビロニアの遺跡から復活した吸血妖怪ダイモンが日本に上陸、迎え撃つ日本妖怪軍団との対決を描くシリーズ第2弾。 |
東海道お化け道中(1969) | 父探しに旅立った少女たち一行を狙うやくざ一家と、これを助ける妖怪の姿を描く、股旅ものの要素を取り入れた妖怪シリーズ。 |
作品名 | 解説 |
---|---|
怪談佐賀屋敷(1953) | 講談や芝居で知られる“化け猫もの”をベースに、戦後初めて大映が放った入江たか子主演の怪猫映画第1作。 |
宇宙人東京に現わる (1956) |
新天体の地球衝突を回避すべく、善意の宇宙人パイラ人が地球に来訪する。本邦初のカラーSF映画大作。 |
赤胴鈴之助 三つ目の鳥人(1958) | 戌年の少年たちをさらう三つ目の鳥人と、鳥人退治に活躍する鈴之助との活劇。赤胴鈴之助シリーズ初のカラーワイド作。 |
秦・始皇帝(1962) | 万里の長城を築いた秦の始皇帝の波乱に満ちた生涯を描いた大活劇。『釈迦』に次ぐ大映70ミリ超大作第2弾。 |
透明剣士(1970) | お家芸“透明人間もの”を時代劇化。臆病な青年剣士が透明になって活躍する、吉本興業の関西タレント総動員の明朗活劇喜劇。 |